インターネットの契約解除に立腹し家族を刺した男逮捕 - 愛知県

【2010年4月18日】 朝日新聞によると、インターネットの契約解除された事に立腹して同居していた家族を刺したとして、4月17日(UTC+9)、愛知県警豊川市に住む無職の30歳の男を殺人未遂現行犯逮捕した。刺された家族のうち、父親と男の姪(めい)が死んだため今後殺人と殺人未遂の疑いで調べを進める。

逮捕されたのは豊川市の無職・岩瀬高之容疑者(30歳)。岩瀬容疑者の直接の逮捕容疑は4月17日午前2:15ごろ、豊川市の自宅で就寝していた父親の会社員・一美さん(58歳)を包丁でメッタ刺しして殺害をしようとした疑い。一美さんはその後病院に搬送されたが死亡した。

更にその上で岩瀬容疑者は母親(58歳)、三男(22歳)とその内縁の妻(27歳)、更にはその三男の姪の女の子(1つ)に次々に襲いかかっては切りつけ、そして自分の部屋の布団にライターで火をつけて、住宅の2階部分を半焼させた。この焼け跡から女の子が遺体で発見され、また母親が大動脈破裂の重傷。三男と内縁の妻も負傷した。なお次男(24歳)は新聞配達中で外出していた。

NHKによると、岩瀬容疑者は調べに対して「インターネットプロバイダーの契約を父親(一美さん)に勝手に解除されて腹がたった。家族を殺してやろうと思った」と供述している。また岩瀬容疑者はこの事件の5日前に一美さん名義の銀行口座を無断で作ってネットオークションで200万円から300万円の借金をしているとして、家族が警察に相談していたことがNHKの警察に対する取材で明らかになった。これが原因でインターネットプロバイダーの契約解除や借金についてのトラブルを起こし、さらに事件2日前に家族に物を投げて暴れているという通報が警察にあったといい、このようなトラブルが事件の背景にあると見ている。

またスポーツニッポンによると、岩瀬容疑者は約15年前から家に引きこもってインターネットに熱中しており、この殺人事件が起こる前の4月13日に岩瀬容疑者が一美さんの身分証明書を無断で持ち出して銀行口座を作ろうとして口論になった他、その数日前には一美さんの実兄(62歳)に「(岩瀬容疑者が)勝手に親のクレジットカードを使ってインターネットでゲーム機雑誌を買ったのでインターネットを使えないようにした」と話していた。

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