イラク、国民投票は憲法草案を承認

【2005年10月26日】

反対が3分の2を超えたアンバール県は13、サラーフッディーン県は2。

イラク独立選挙管理委員会は、憲法草案が承認されたと25日発表した。賛成は78%、反対は21%で、必要とされる過半数の賛成を得た。スンナ派(スンニー派)住民の多い2県では3分の2以上の反対があり草案は否決された。3県以上で3分の2以上の反対票があった場合、草案は否決されることになっていた。

アンバール県(右の図 13)とサラーフッディーン県(右の図 2)では、ほとんどの住民が反対に回った。アンバール県では反対は97%、サラーフッディーン県では82%だった。2州での否決は中間発表時に明らかになっており、スンナ派の住民が多いニーナワー県(右の図 14)での投票が注目された。ニーナワー県では反対が55%に達したが、全国で草案を否決するために必要な3分の2の反対には達しなかった。

独立選挙管理委員会のファリド・アヤル氏は投票の集計は「100パーセント正しい」とし、「投票結果に影響を与えるような不正はなかった」と語った。

いっぽう、スンナ派のサレー・アル・ムトラク氏は、草案の国民投票は「茶番劇」であると述べ、政府は反対の多かった地域の投票箱を盗んだと非難した。

国際連合から派遣された選挙監視団はムトラク氏の非難に反論している。選挙監視団のリーダーを務めるカリーナ・ペレッリ氏は、投票結果は正確であり、国連選挙監視団により調査されたと語った。

投票者の総数は985万人で、投票率は63%だった。今年1月に行われた移行政府選挙の投票数を100万人上回った。

イラク議会は今年12月15日に選挙を行う予定である。

英語版ウィキニュースからの翻訳です。

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