イタリアサッカー、厳戒態勢で試合再開

【2007年2月14日】 毎日新聞によると、イタリアの国内サッカー1部リーグ(セリエA)は2月11日に各地で10試合を開催したが、2月2日の試合での暴動事件を受けて、一部の試合会場では安全性の基準を満たされないとして観客を入れないで試合を行った。

デイリースポーツによると、この暴動事件は2月2日にシチリア島のカターニアで行われたカターニア対パレルモの試合中に、パレルモのサポーターのバスの到着が遅れたことが原因で、警察官とスタジアムの外で暴行を起こした。その際、サポーターの暴動を抑えようとした警官1人が爆竹を投げつけられて死亡した他、100人近くがけがを負った。またカターニアのサポーター9人が逮捕された。また試合会場でも発煙筒が投げ込まれる騒動となった。これを受けて、イタリアサッカー協会は2月3日・4日のリーグ戦のほか、2月7日に行われる予定だったルーマニアとの親善試合も中止した。

日刊スポーツによると、その後イタリアの政府はスタジアムの安全基準を満たしていない試合会場は観客を入れないなどとする規制を設けて2月11日から試合を再開することを発表した。毎日新聞によると、再開された11日は10試合のうち安全基準を満たしていない4会場の試合に関しては観客を入れずに試合を行った。

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