アメリカのエンターテイナー・マイケル・ジャクソン氏急逝

【2009年6月26日】

(資料・GFDL) 在りし日のマイケル・ジャクソン氏=2006年6月、フランスパリディズニーランドにて。写真の中央部

CNNによると、アメリカの人気歌手であるマイケル・ジャクソン氏が6月25日(ロサンゼルス夏時間=UTC-7、以下同)に同国ロサンゼルスで死去した。50歳だった。

CNNによると、実兄の話では「マイケル氏は25日午前中にロサンゼルス市内西部の自宅で倒れ、心肺停止となった。通報を受けた救急隊によりカリフォルニア州立大学・ロサンゼルス校(UCLA)の付属病院に搬送され医師団によって蘇生を行ったが、25日午後2時26分(日本時間26日午前6時26分)死亡が確認された」としている。

日経新聞によると、マイケル氏はこの夏コンサートツアーが予定されていたが、健康上の不安もあったという。

CNNと日経新聞によると、マイケル氏は1958年生まれ。その後兄弟5人で「ジャクソン5」を結成し、リードボーカルとして活躍。その後ソロデビューし、1982年発売の「スリラー」は全世界で1億枚以上を売り上げる大ヒットとなった。

マイケル氏の死去によるコンサート取りやめで経済損失悪化も

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シネマトゥディによると、今回のマイケル氏の死去により、7月13日(イギリス夏時間UTC+1、日本時間から見てJST-8)からイギリス・ロンドンで開催される予定だった50公演に渡るコンサートの開催も中止となったことを受けて、イギリスでは経済損失が多大になるのではないかと見る動きがある。

シネマトゥディによると、この公演のチケットは全て完売する盛況で、地元ロンドン市民はもとより世界各地からインターネットのオンラインチケットを通じて購入する人々が相次いだ。しかし、今回のマイケル氏の急死・コンサート取りやめにより地元プロモーターは購入した人らに対するチケットの払い戻しなどの損失を考えなければいけない状態になった。主催プロモーターであるAEGライブは、既にマイケル氏に生前に推定2000アメリカドル前ギャランティーを払っていて、それに加えてツアーの準備のために1000万アメリカドル程度を投入していたという。また、イギリス公演後には世界ツアーの開催やラスベガスの有名ホテルでの公演も検討されていたという。

さらにシネマトゥディによると、マイケル氏や氏のファンが宿泊する予定だったホテルや物産・飲食店などの諸観光施設の収入推定10億アメリカドルもの商業収入も損失するだろうと地元経済新聞が伝えている。そのため、不況の中にあるロンドンの経済においてもマイケル氏の死去は大きな影響を与えているといわれている。

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