アテネパラリンピックの銅メダリスト、「車椅子使用で昇格差別」と勤務先を提訴

【2010年8月11日】

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読売新聞朝日新聞によると、車椅子の使用を理由に昇格のための研修を受けることができず、賃金などで格差が生じたのが不当だとして、パラリンピック銅メダリスト寒川(かんがわ)進さん(41歳、京都市西京区在住)が、自らの勤務先である自動車部品メーカー・『ジヤトコ』(静岡県富士市)を相手取り、職能資格上の地位確認と差額賃金など計約1,800万円の損害賠償を求める訴訟を、8月10日UTC+9)に京都地裁に起こした。

朝日新聞によると、寒川さんは入社後の1989年に、バイクの転倒事故下半身不随となり、車椅子で陸上競技を始めた。読売新聞によると、その後2003年4月に勤務先の合併に伴いジヤトコ社員となった。

朝日新聞によると、パラリンピックには2004年アテネ大会2008年北京大会に出場。現在は京都府南丹市の同社工場で自動車部品の検査業務に当たっている。

朝日新聞によると、訴状の内容では、寒川さんは2005年以降に、昇進に向けての講習と検定の受講を上司に対し何度も申し入れたが、研修施設が車椅子に対応していないことなどを理由に断られたり、昇進についても「これ以上は無理だろう」と言われたりしたと主張。寒川さんは、昇進試験を受けていれば得られたと見られる職能等級に位置することの確認も求めている。また、読売新聞によれば、「能力や経験に応じた昇格を、障害を理由に見送ったのは、差別的取扱を禁じた労働基準法などに違反する」と主張している。

読売新聞によると、寒川さんはアテネパラリンピックの車椅子男子4X400メートルリレーで銅メダルを獲得している。

朝日新聞によると、寒川さんは、提訴後に京都市内で記者会見を開き、「一般社員と同じ業務をこなしてきた自負がある。障害を理由に昇進を拒むのはおかしい」とコメントした。一方、ジヤトコ経営企画部は「訴状が届いておらず、コメントは控えたい」としている。

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