アインシュタイン「奇跡の年」から100周年、各地で記念行事

【2005年9月27日】

特殊相対性理論やE=mc2の発見者、アルベルト・アインシュタイン

アルベルト・アインシュタインが彼のもっともよく知られた関係式、おそらく物理学のなかでももっとも知られた式である E=mc2 を発表してちょうど100年になる。

1905年9月27日は、一般にこの式の誕生した日付として考えられている。この式の意義についての論文が、この日、ドイツの科学雑誌『物理学年報』(Annalen der Physik)に掲載された。 この関係式において、Eはエネルギー、mは質量、cは光速を表している。

この式は、質量とエネルギーが、本質的に同一のものの二つの側面であることを示している。そして少量の物質が、莫大なエネルギーに変換できることを明らかにした。比較的少量の物質が大量のエネルギーに変換される例には、太陽や核兵器で行われている核融合も含めた核反応がある。

アインシュタインの1905年の業績を記念し、国連は2005年を「国際物理年」としている。1905年の5ヶ月間に、アインシュタインは上記の方程式に加え、特殊相対性理論を発表し、そこからこの式にたどり着いた。またこの期間に原子と分子の実在を証明し、光が光子によってできていることを明らかにした。1905年はしばしば「アインシュタインの奇跡の年」と呼ばれる。

奇跡の年の100周年を記念し、世界物理年の一環として、各国で記念行事が行われている。イギリスではこの年は「アインシュタイン・イヤー」と呼ばれている。日本でも日本物理学会などをはじめ記念講演などが企画されている。

英語版ウィキニュースの翻訳に基づきます。

出典


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