ばんえい競馬で藤本匠騎手が史上最多の3,300勝を達成
【2012年9月5日】
9月3日(UTC+9)、ばんえい競馬の藤本匠騎手が帯広競馬場[注釈 1]にて行われた第11競走で勝利し、ばんえい競馬史上最多となる通算3,300勝を達成した[1][2][3][4][5][6][7]。
従来の最多勝記録は1999年(12月[1])に引退した金山明彦元騎手(60歳[6]、現調教師)が保持していた3,299勝で、最多勝記録が13年ぶりに更新された。[4][6]
記録達成前日の時点で3,297勝を記録[4][5]。記録達成日となった3日は、第5レースでヤマノウンカイ号(牡3歳)、第9レースではレインボーライデン号(牡5歳)で勝利して最多勝記録に並び[4]、続く第11競走でグランドペガサス号(牡6歳、大友栄人厩舎)に騎乗して勝利、ばんえい競馬史上最多勝記録を達成した[4]。レース後に行われたセレモニーでは、約60人のファンが藤本騎手の最多勝記録達成を祝福した[7]。
藤本騎手は岩本利春厩舎所属で現在50歳[1][4]、1983年4月29日の旭川競馬場第3競走にてデビューを果たす[1]。以後、ばんえい記念(旧農林水産大臣賞典)を2勝[1]するなど重賞も46勝(2011年度末現在)を記録。1994年9月10日に1,000勝、2003年2月25日に2,000勝へ到達[2][3]。2010年7月3日には、ばんえい競馬史上2人目となる通算3,000勝へ到達[2][3]、同年に第43回日本プロスポーツ大賞功労賞やNARグランプリ2010特別賞を受賞した[1]。今回の最多勝記録は騎手生活29年目、2万5,339戦目での出来事となった[5]。なお、騎乗回数についてもばんえい競馬史上最多記録者となっている[6]。
以下、藤本騎手によるコメント
- 「3,300勝達成できて、ホッとしています。今日は4騎乗だったので本日達成できるとは思いませんでした。勝つ時はそんなものなのですね。日々、騎乗するたびにお客様の期待に応えるため、一つでも上の着を獲る事だけを考えて騎乗してきました。3,300勝達成できたのは、いい馬に乗せてくれた馬主さん、調教師さん、厩務員がいたから。記録達成もうれしいですが、勝数よりも、自分を信頼してくれ、ばんえい競馬で一番多い25,300回以上騎乗させてくれたことを誇りに思います。これからも関係者一丸となって、お客様に楽しんでいただけるよう日々努力していきますので、これからも応援よろしくお願いいたします。[2][3]」(ばんえい十勝及びnetkeiba.comより引用)
- 「とりあえずほっとした。ばんえい競馬は厳しい時代だが、ファンの期待に応えられるように、馬主さん、厩舎(きゅうしゃ)関係者一丸となっていい競馬をしたい[7]」(北海道新聞より引用)
以下、関係者によるコメント
注釈
編集情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 『藤本匠騎手がばんえい騎手最多勝記録を達成』 — 地方競馬情報サイト, 2012年9月3日 (UTC+9)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 『【お知らせ】藤本 匠騎手 ばんえい通算最多勝記録達成!』 — ばんえい十勝, 2012年9月3日 (UTC+9)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 『ばんえいの藤本匠騎手が通算最多勝記録達成』 — netkeiba.com, 2012年9月4日 10:00(UTC+9)
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 『ばんえい藤本騎手 3300勝達成』 — 十勝毎日新聞, 2012年9月4日 14:35(UTC+9)
- ↑ 5.0 5.1 5.2 『ばんえい史上最多 3300勝達成』 — 朝日新聞デジタル, 2012年9月5日 (UTC+9)
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 『藤本騎手最多3300勝…ばんえい競馬、13年ぶり記録更新』 — YOMIURI ONLINE, 2012年9月5日 (UTC+9)
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 星野真、岡高史 『ばんえい・藤本騎手3300勝 29年で偉業、ファン賛辞』 — 北海道新聞, 2012年9月5日 9:50(UTC+9)
外部リンク
編集- 地方競馬全国協会 『2012年9月3日(月) 帯広第11競走 200m 長月特別A2』 — 地方競馬全国協会, 2012年9月8日 (UTC+9)閲覧
- 地方競馬全国協会 『(騎手情報:藤本 匠)』 — 地方競馬全国協会, 2012年9月8日 (UTC+9)閲覧
- 『藤本 匠』 — 帯広競馬場, 2012年9月8日 (UTC+9)閲覧
- 『2010年度受賞者:日本プロスポーツ大賞』 — 日本プロスポーツ協会, 2012年9月8日 (UTC+9)閲覧
- 地方競馬全国協会 『『NARグランプリ2010』表彰馬・表彰者決定!』 — 地方競馬全国協会, 2012年9月8日 (UTC+9)閲覧