はしか渦で関東の大学休校相次ぐ

【2007年5月22日】

麻疹ウィルス(資料/GFDL)

産経新聞によると、早稲田大学はしかが蔓延しているとして5月21日の4時限目以後29日までの予定で、北九州市のキャンパス等一部を除く全学部で休校することを決めた。これは、4月下旬以後この日までに学生ら30人から、はしか感染の連絡があったため。

休校の対象は新宿区の西早稲田キャンパスなど、東京都埼玉県の8箇所の大学キャンパスにある16学部と大学院・研究施設、ならびに都内にある生涯学習講座2校と付属の専門学校2校も含まれる。この期間中は学生もこれらの施設に立ち入ることが禁じられ、サークル活動も自粛することとなるが、運動部に関しては公式大会があるためその配慮から健康診断や検査を受けてもらい、活動を続けてもらう場合があるが、6月2・3日開催予定の東京六大学野球選手権慶応大学との試合に関しては予定通り行うと主催者の連盟は話している。

朝日新聞によると、今春関東地方の大学でははしかを原因とする休校が相次ぎ、これまでにも中央大学文京区後楽園キャンパスを19日から、八王子市多摩キャンパスも20日からそれぞれ28日まで休校・立ち入り禁止処置を取った他、日本大学駒澤大学等、多くの大学で休校が相次いでいたり、休校していない大学でもはしかの感染が確認されているところもあるという。また東京都教育委員会調べでは、都立学校でも18日までに104校・279人の児童・生徒がはしかにかかっていたことがわかり、9つの学校で休校(学校閉鎖)が行われた。

四国新聞によると、今回の早稲田大学のはしか感染で影響を受ける学生は55000人程度ではしか休校では最大に当たる。

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