『ハリー・ポッター』第6巻、英語圏で発売
【2005年7月16日】
J.K.ローリングの新作、ハリー・ポッターシリーズの第6巻『ハリー・ポッターと混血の王子』(仮題、原題Harry Potter and the Half-Blood Prince)が発売された。発売解禁はそれぞれの場所で真夜中に設定され、数百に上る書店がこのために店を特別にあけたとみられる。最初の一時間での売り上げは数万部にのぼり、さらに引き続きファンが詰め掛けている。発売解禁の波は、イギリスから大西洋を超えて北米大陸を横断し、各地で続々と書店がこの発売ラッシュに参入している。 カナダのブリティッシュコロンビア州最高裁は、本の販売解禁日時である7月16日真夜中に先立って、あらすじの詳細を公表してはならないとする裁判所命令を出した。この命令は、第6巻の販売解禁に先立って15部が偶然に売られたことに対して出されたもので、州最高裁はこの命令のなかで、複製、販売、本の内容についての議論だけでなく、読書そのものも禁止されると述べた。
著作権についての識者として知られるリチャード・ストールマンは、自身のウェブサイトで、この州最高裁命令に抗議し、『ハリー・ポッター』シリーズの不買運動を呼びかけている。ストールマンはこの州最高裁命令は「カナダにおける人権の敵」であると述べている。
出典
- CNN.com、"Harry Potter frenzy begins"
- Yahoo! News、"Harry Potter Books Sold by Accident"
英語版ウィキニュースより訳出。