『カルガモ走法』でETC突破460回、運送業者の男を逮捕

【2010年1月19日】

読売新聞毎日新聞によると、兵庫県警は、前方を走行する自動車との車間距離を詰めることで高速道路ETC(自動料金収受システム)を不正にすり抜けたとして、兵庫県西宮市運送業の男(55歳)を、道路整備特別措置法違反(不正通行)容疑で1月18日ETC+9、以下同様)に逮捕した。

読売新聞によると、この手口は、前方の大型トラックにピッタリと追走し、ETCの開閉バーが閉じる前に通過するというもので、同県警では、不正通行は約2年間で460回に及ぶとしている。

読売新聞によると、捜査関係者の話として、この男は2010年5月に、名神高速道路豊中インターチェンジ大阪府)から、ETCカードを使用してトラックで走行し、途中で車載器からカードを抜き取るなどして課金が不可能な状態とし、西宮インターチェンジ(兵庫県)で前方の大型トラックに接近した上で出口のバーをすり抜け、通行料金450円の支払いを免れた疑いがある。この男は、この手の方法で、2008年4月から2010年1月にかけ、名神高速道路や阪神高速道路で不正通行を繰り返していた模様で、被害総額は約24万円と見積もられている。同県警によれば、この追走の方法は、親子で列を作る姿が似ていることから『カルガモ走法』と呼ばれているという。

読売新聞によると、この男の軽トラックから、ETCのエラーが多数見付かったため、不正通行が発覚。料金所に設置された監視カメラの映像にも、男の軽トラックのナンバーなどが映っており、西日本高速道路会社は未払い分を督促したものの、男は応じなかったため、2009年11月に同県警へ通報した。毎日新聞によれば、同社などは、3倍の追加料金をこの男に対し請求する方針である。

読売新聞によれば、同社は、「この行為は、追突事故も誘発し、大変危険。不正通行に対しては、今後も毅然と対応する」とコメントしている。

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