「横田めぐみさん拉致をしたのは辛光洙工作員」曽我ひとみさん証言

【2006年1月5日】

1月5日の中国新聞によると、1978年に起きた朝鮮民主主義人民共和国によるとされる日本人拉致事件の被害者・横田めぐみさん(失踪当時13歳)の拉致実行犯が、辛光洙(シン・グヮンス)工作員(76歳)であると、曽我ひとみさん(46歳)が関係者に対して語っていたことがわかった。曽我ひとみさんも日本人拉致事件の被害者。辛光洙工作員は別の拉致事件の容疑で国際指名手配中である。

横田さんは1977年11月、新潟市内で学校のバドミントン部の活動後の下校中に拉致されており、現在も行方不明の状態が続いている。中国新聞は日本の警察当局もこれと同じ情報を把握しているとして、今後国外移送目的略取の疑いで捜査をする。

朝日新聞によれば、曽我さんはこのことを北朝鮮滞在中に辛容疑者から直接聞き、2004年11月ごろ横田滋さん夫妻に語ったという。

朝日新聞(2005年12月31日付)によると、これら一連の拉致事件に関しては、2005年12月30日に、蓮池薫さん(48歳)と地村保志さん(50歳)が、拉致当時の実行犯について「辛工作員と、朴(パク)と名乗っている工作員の2人だった」と実名を挙げ、2004年9月以後、新潟福井両県の警察本部の任意での事情聴取に証言していたことがわかっていた。

辛工作員は地村さんとその夫人・富貴恵さん夫妻の拉致事件の容疑者として警察当局が特定している他、1980年6月に大阪市の調理師・原敕晁(はら・ただあき)さん(失踪当時43歳)を宮崎市の青島海岸から連れ出した拉致の実行犯として国際指名手配されている。

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