「タバコ臭い」と真冬に大型扇風機、元部長にパワハラ認め賠償命令

【2010年7月28日】

Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディアパワーハラスメントに関する記事があります。

毎日新聞朝日新聞によると、外資系消費者金融会社・『日本ファンド』(東京都品川区)の契約社員ら3人が、元上司から真冬扇風機で強風を当て続けられるなどのパワーハラスメント(パワハラ)を受けたとして、同社や元男性部長などに損害賠償を求めた訴訟で、東京地方裁判所7月27日UTC+9)に、慰謝料など総額146万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

毎日新聞によると、同社側は「空気を循環させただけ」などとして反論したが、石井浩裁判長は「嫌がらせ目的で精神的苦痛を与えたもので、不当行為に相当する」と判断した。

毎日新聞によると、訴えを起こしていたのは、30~40歳代の契約社員ら3人で、朝日新聞によれば、200305年にかけそれぞれ入社した。

朝日新聞によると、この元部長は、2006年4月頃から理由も無く3人を殴るようになった。また、毎日新聞によれば、この元部長は2007年12月から約半年間に亘り、原告らに「たばこ臭い」などと言って業務用大型扇風機3台を「強風」にセットし、後方から一日中風を当て続けた。真後ろまで近付けて風を当てるケースもあり、原告のうち、最も強い風を受けていた1人は、2008年6月鬱病を患い、1カ月間休職した。

毎日新聞によると、他、この元部長は、原告らに対し、「給料を貰っていながら仕事をしていませんでした」との内容の始末書を書かせたり、「よくこんな奴と結婚したな」などと、原告及び、その場にいない妻を侮辱する言葉を吐いたりもした。

朝日新聞によると、原告の3人は、同社側に嘆願書を送付したり、労働組合が団体交渉を行ったりしたものの、解決しないため、2009年4月に提訴した。

毎日新聞によると、今回の判決について、原告の一人は、「契約社員という弱い立場のため、反発できなかった。パワハラが認められ嬉しい」と話した。

両報道によると、この元部長は、2009年12月に健康上の理由で退職したという。

情報源


この記事はアーカイブされており、原則として編集ができません。

ウィキニュースに掲載された記事は、執筆・公開された時点のものであり、公開後に発生・判明した出来事や知識を網羅しようとするものではありません。

訂正がある場合、訂正内容とともに{{editprotected}}テンプレートをトークページへ追加することで管理者目に留まるようになります

なお、方針により、アーカイブされた記事内容の変更・更新は行わず、文法や書式の修正依頼などのみ受け付けています。

なお、掲載されている情報源や外部リンクの中には、時間の経過によりオンライン上で利用できなくなったものがあります。