「もったいない」の嘉田氏が滋賀県知事選に勝利
【2006年7月3日】
2日、滋賀県で任期満了に伴う滋賀県知事選挙と県議会議員の補欠選挙が行われ、即日開票の結果、滋賀県知事に無所属新人の嘉田由紀子氏が初当選を決めた。
今回の知事選挙は7月19日に国松善次知事の任期が満了することに伴うもので、先月15日に公示され、3人が立候補した。また補選は長浜市、高島市、八日市市の3選挙区について行われた。投票は午前7時から午後8時まで県内934箇所で行われ、即日開票された。県選挙管理委員会によれば今回の知事選に立候補したのは、届出順に京都精華大学教授の嘉田由紀子氏(56)、現職の国松善次氏(68)、団体職員の辻義則氏(59)の三氏で、共に無所属。なお国松氏は今回当選すれば3期目となるはずであった。
選挙管理員会の集計によれば知事選における有権者数は106万2,792人、投票者数は47万7,661人で投票率44.94%だった。(前回2004年の投票率は38.67%)
中日新聞、京都新聞によれば、現職の国松候補は自由民主党、民主党、公明党の推薦を受け、県政の継続を訴えた。また辻候補は日本共産党の推薦を受け、「栗東新駅キッパリ中止」などと栗東市に建設中の東海道新幹線の新駅、仮称南びわ湖駅や余呉町の丹生ダム、大津市の大戸川ダムの建設中止を訴えた。
こうした中、嘉田候補は社会民主党の支持を受け、「もったいないを活かす滋賀県政を」を合い言葉に県財政の刷新を訴えた。また、南びわ湖駅やダムの建設中止を公約した。
嘉田候補は当選を受けて3日記者会見し、今年度の新駅建設予算の執行停止を表明、建設凍結を「政治生命」と語った。なお、同県で初の女性知事であり、日本全国で5人目の現役女性知事となる。
投票結果
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嘉田由紀子氏 | 217842票 |
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国松善次氏 | 185344票 |
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辻義則氏 | 70110票 |
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- (栗東市、甲賀市、湖南市、高島市などでは国松氏が支持された。)
関連記事
編集出典
編集- 『滋賀県知事選挙・滋賀県議会議員補欠選挙』 — 滋賀県選挙管理委員会, 2006年7月2日
- 『知事選きょう投開票 最後の訴え声枯らす』 — 中日新聞, 2006年7月2日
- 『「新駅凍結が政治生命」滋賀新知事・嘉田さん、県内の新幹線』 — 中日新聞, 2006年7月3日
- 『県民、刷新と変化望む 滋賀県知事に嘉田氏 新駅、ダム転換迫る』 — 京都新聞, 2006年7月3日