福田和子受刑者、3月に病院で死亡

【2005年8月26日】 強盗殺人罪で無期懲役の判決を受け服役中だった福田和子(ふくだ かずこ)受刑者が、2005年3月に和歌山市内の病院で死亡していたことがわかった。8月26日、複数の報道機関が伝えた。福田受刑者は、1982年のホステス殺害・死体遺棄事件で指名手配を受けたが、その後15年に渡り逃亡し時効成立直前に逮捕された。

報道を総合すると、福田受刑者は2005年2月、収監先の和歌山刑務所で倒れ、和歌山市内の病院に搬送され緊急手術を受けたが、意識は戻らず、3月10日に脳梗塞(のうこうそく)で死亡したという。57歳だった。

福田受刑者は、1982年8月19日、勤務していた愛媛県松山市のスナックで同僚であった、当時31歳の女性ホステスを絞殺し、現金等を奪った上愛媛県内の山中に遺体を遺棄した。東京などで顔の整形をするなどし15年間逃亡。事件の時効成立21日前の1997年7月に福井市内に潜伏していたところを逮捕され、その後無期懲役の判決を言い渡されていた。

この事件は、愛媛県警察協会等が、日本の犯罪捜査において初めて懸賞金を設け、逃亡劇がドラマの題材になる等、世間の大きな関心を集めた事件であった。

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