出雲北陵高校が島根県高野連を脱退、処分条件を守らず出場続ける

【2011年10月7日】

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毎日新聞によると、出雲北陵高島根県)の野球部が、日本学生野球協会の指導に従わなかったことの責任を取り、島根県高校野球連盟10月3日UTC+9)付で脱退したことが判明した。

毎日新聞によると、同校は、野球部は解散せず再加盟を目指すとしているが、脱退中は、公式戦のみならず、高野連に加盟する他校との練習試合も不可能になる。

毎日新聞によると、同協会は2011年6月に、同校野球部の上級生の下級生に対する暴力行為を理由として、3カ月間の対外試合禁止が相当と判断、その上で、暴力に関わった選手を登録しないとの条件で処分期間を短縮し、夏の大会への出場を認めたが、同校は指導を守らず、暴力に関与した選手も参加させたという。同校では、日本学生野球憲章に違反することから、連盟脱退を決定。同校の石橋規(いしはし・さだむ)教頭は、「反省するために脱退した。指導への違反という結果を重視した」と説明したものの、指導に違反し出場した理由については明言していない。

読売新聞によると、同協会は、指導の具体的な内容については「個人の特定につながる恐れがあるため、公表は差し控える」としている。

読売新聞によると、同協会は、10月6日に開かれた審査室会議において、学生野球憲章に違反するとして、同校の前監督8月末で退任)と部長に対し1年間の謹慎処分を発表。また、違反を止めようとしなかった島根県高野連に対しても、厳重注意処分とした。

毎日新聞によると、島根県高野連の椋木利則理事長は、「同校が夏の大会で学生野球協会の指導に違反していたことは把握していた。残念なことであり、真摯に受け止める」と述べた。

毎日新聞が日本高野連の話として伝えたところによると、専大北上高岩手県)が2007年に、当時の日本学生野球憲章に違反するスポーツ特待生制度を採用していたとして野球部を一時解散し、その後高野連に再加盟した例はあるが、学生野球憲章違反をきっかけとした脱退は極めて異例という。

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