フランス大統領にオランド氏当選

【2012年5月8日】

フランス新大統領になったオランド氏
サルコジ前フランス大統領

AFPと朝日新聞によると、フランス大統領選挙決選投票が5月6日(現地)にあり、社会党の前第1書記・フランソワ・オランド候補が、再選を目指した現職で民衆運動連合ニコラ・サルコジ候補を下し、次代大統領に当選した。

産経新聞によると、この決選投票を前にした5月4日に発表された世論調査(4つの報道機関が実施)によれば、オランド氏がサルコジ氏に4-7%の差をつけて優勢に立ち、サルコジ氏がそれを縮めているというデータもあったが、AFPがフランス内務省の発表として紹介したところ、オランド氏は全体の51.62%の得票率に当たる約1800万票を獲得、一方サルコジ氏は48.38%に当たる1690万票にとどまった。また朝日新聞によると、フランス2テレビが実施した出口調査でもオランド氏が51.90%の票を得ていたことがわかった。社会党候補が大統領になるのは1995年に退陣したミッテラン氏以来17年ぶりである。

AFPによると、オランド氏はチュールで支持者から拍手を受け「選挙結果が発表された時は、多くのヨーロッパ諸国で財政緊縮策が唯一の選択肢ではないという希望と安堵が広がったと確信している。このことを私はドイツをはじめヨーロッパ各国の指導者になるべく話そうと思う」と演説した。また朝日新聞によると、サルコジ氏はパリで「オランド氏にこの難局を乗り切るように幸運を祈ると伝えた」と事実上の敗北宣言を行った。

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