ウィキペディア日本語版に福岡の高3少年が犯行予告 - 同サイトへの投稿で初の逮捕者

【2009年6月20日】

産経新聞と朝日新聞によると、インターネット百科事典ウィキペディア日本語版」に「ライフル銃手りゅう弾で皆殺しにする」という内容の犯行予告を自宅パソコンから書き込んだとして、警視庁捜査一課は、福岡県古賀市の高校3年生の男子少年(17歳)を威力業務妨害容疑で逮捕したと6月18日(UTC+9)に発表した。

朝日新聞によると警視庁の調べでは、2008年12月から今年5月までの間にかけて、今回の容疑に特徴が似た犯行予告とされる書き込みがウィキペディアに対して100件程度あったという。また少年は「十数回 書き込みを行った」として容疑を認めており、同庁ではこれらも少年が書き込んだものとみている。

産経新聞によると、少年は今年2月26日、自宅のパソコンからウィキペディア日本語版にアクセスをして、釈迦のページに、「3月8日に東京(ビッグサイト)のイベント会場で参加者をライフル銃や手りゅう弾で皆殺しにする」とする内容の犯行予告を書き込み、このイベントの企画・主催する団体に警戒させた疑いがもたれている。

なお朝日新聞によると、この3月8日、ビッグサイトでは漫画同人誌の即売があったという。 また、警視庁捜査一課の調べで少年が投稿した書き込みはテレビゲームに関係したものが多く、犯行予告はドイツなど日本国外のサーバーを経由して書き込んだとされている。また捜査一課によれば、インターネットでの犯行予告は2ちゃんねるなど、主として掲示板に書かれるケースが多いが、近年はこのウィキペディアも標的となるケースがあり、ウィキペディアへの書き込みが要因となり逮捕された事例は日本では今回が初めてである、という。

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