2人の乳幼児の死体遺棄 風俗店員の母親逮捕

【2010年7月31日】 毎日新聞によると、大阪市西区マンションで7月30日未明(UTC+9 以下同)、2人の乳幼児遺体が見つかり、大阪府警は同日午後、このマンションに住んでいるこの乳幼児の母親で風俗店勤務の女を死体遺棄で逮捕した。

毎日新聞によると、風俗店勤務の下村早苗容疑者(23)は今年6月下旬、自宅マンションに長女の桜子ちゃん(当時3つ)と、長男の楓(かえで)君(当時1つ)の死体を遺棄したとされている。下村容疑者はこの乳幼児2人を含め3人暮らしで、6月下旬に当時生存していた乳幼児2人を部屋に残していったまま外出。同下旬に帰宅したところ2人は死んでいたが、その後も友人宅を転々として7月29日に遺体の腐敗状況を確認するために帰宅後再びすぐ外出したという。遺体は全裸の状態で部屋の床に寄り添うT字型の形で仰向けになって倒れており、一部白骨化していた。

朝日新聞によると、下村容疑者は三重県出身。2006年に元の夫と結婚し、大阪に転居。その後離婚していた。乳幼児の2人は下村容疑者が引き取った。下村容疑者は供述で「風俗店勤務を始めた今年1月ごろ、店が借りているこの部屋に住み始めたが、その頃から2人に食事を与えたり風呂に入れたりするのがイヤになり、『子供なんていなければいいのに…』などと思うようになった」という。その後6月になって下村容疑者は2人を残したままで家を出て「ご飯も水も与えなければ、生きていくことはできないとわかっていた。私自身が育児放棄したことで殺してしまった」と供述している。

また毎日新聞によると、大阪市子供相談センター・児童相談所によれば、今年の3月から5月にかけての合計3度にわたり、虐待を疑う通報があり、5度にわたり家庭訪問したが反応が無く、不在票を置いて引き上げた他、子どもの安否確認や警察への連絡も行わなかったという。47NEWSによると、大阪府警捜査第1課は下村容疑者が子育ての悩みから乳幼児の2人を置き去りにした育児放棄(ネグレクト)の疑いがあるとみている。また死んだ2人を司法解剖した結果、死亡時期は6月ごろで直前数日間は食事を取っていなかったこともわかった。なお死因は不明。

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