秋葉原通り魔事件の25歳派遣社員、事前に犯行予告をしていた

【2008年6月9日】

毎日新聞や読売新聞、時事通信によると、秋葉原通り魔事件の加藤智大容疑者 (25歳) は、東京都に本社がある人材派遣会社に登録し、静岡県内の自動車工場で派遣社員として働いていた。毎日新聞と時事通信によると、勤務態度は良好だったという。

毎日新聞と時事通信によると、加藤容疑者は昨年11月から同工場で勤務。契約期間は3月末までであったが、4月には更に1年間の契約更新がなされていた。毎日新聞によると、同工場は、本年6月末で派遣社員200人から50人に減らす計画があったが、加藤容疑者が対象外であることは派遣会社から知らされていた。

毎日新聞と時事通信によると、加藤容疑者は6月5日 (UTC+9) の始業前の午前6時すぎに「つなぎ (作業着) がない」と大声で騒ぎ、直後に退社。時事通信によると翌6日は初めての無断欠勤をしていた。

毎日新聞によると、(犯行予告で使ったものとは別の) 携帯電話サイトの掲示板に、5日の同6時17分に「作業場行ったらツナギが無かった　辞めろってか」、同7時44分には「やっかい払いができた会社としては万々歳なんだろうな」という書き込みがあったという。つなぎに関する書き込みは加藤容疑者が工場で騒いでいた時間に近く、加藤容疑者が解雇されたと誤解した可能性があると指摘している。

毎日新聞と読売新聞は、警視庁捜査本部の取調べで、加藤容疑者が今回の通り魔事件の予告を携帯電話サイトの掲示板で行っていたことを認める供述があったことを報じた。毎日新聞によれば、容疑者が犯行予告を行っていたことが実際に判明するのは異例である。

携帯電話サイトでの犯行予告

毎日新聞によると、以下のような内容が書き込まれていた。

携帯電話サイトでの犯行予告と見られている書き込み

書き込み時刻	内容
5時21分	秋葉原で人を殺します　車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います　みんなさようなら
5時21分	ねむい
5時34分	頭痛が治らなかった
5時35分	しかも、予報が雨　最悪
5時44分	途中で捕まるのが一番しょぼいパターンかな
6時0分	俺が騙されてるんじゃない　俺が騙してるのか
6時2分	いい人を演じるのには慣れてる　みんな簡単に騙される
6時3分	大人には評判の良い子だった　大人には
6時3分	友達は、できないよね
6時4分	ほんの数人、こんな俺に長いことつきあってくれてた奴らがいる
6時5分	全員一斉送信でメールをくれる　そのメンバーの中にまだ入っていることが、少し嬉しかった
6時10分	使う予定の道路が封鎖中とか　やっぱり、全てが俺の邪魔をする
6時31分	時間だ出かけよう
6時39分	頭痛との闘いになりそうだ
6時49分	雨とも
6時50分	時間とも
7時12分	一本早い電車に乗れてしまった
7時24分	30分余ってるぜ
7時30分	これは酷い雨　全部完璧に準備したのに
7時47分	まあいいや　規模が小さくても、雨天決行
9時41分	晴れればいいな
9時48分	神奈川入って休憩　今のとこ順調かな
10時53分	酷い渋滞　時間までに着くかしら
11時7分	渋谷ひどい
11時17分	こっちは晴れてるね
11時45分	秋葉原ついた
11時45分	今日は歩行者天国の日だよね？
12時10分	時間です

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• " 東京・秋葉原で通り魔事件 7人死ぬ、犯人逮捕‎"。ウィキニュース、2008年6月8日