甲子園球場、実はグラウンドは狭かった

【2009年3月16日】

産経新聞によると、グラウンド部分の全面改修工事が完成した阪神甲子園球場のグラウンドのサイズがこれまで公称していたものより少し狭かったことが、工事終了後の実測でわかった。

産経によると、これまで球場の公称サイズは両翼96m、センター120mとされていたが、実測でそれぞれ95mと118mと狭かったという。球場の関係者は「1991年のラッキーゾーン撤去後に一度測定しているはずなのに。何も記録が残っていないんです。リニューアル工事の図面においても、球場の広さは96m、120mとなっています」と首をかしげていた。また、球場所有者の阪神電鉄坂井信也社長(兼・タイガース球団オーナー)は「左中間・右中間は118mで変更は無い。甲子園でのホームランが本当のホームランだ」と説明している。

また、毎日新聞によると今回の改修工事完了に伴う報道関係者向け内覧会が3月15日(UTC+9)行われた。今回の改修では内野席(アルプススタンドを除く)をすっぽりと覆う銀傘や照明塔の取替え、また掘りごたつ形式のボックスシートや銀傘下付近に帯状カラービジョン「甲子園ライナー・ビジョン」が新設置されている。照明塔や銀傘の支柱は全てスタンド内部からスタンド上部に移しており、観客の視線を遮らない工夫を凝らしている。

時事通信によると、今回の改修では併せて外野席とアルプススタンド部分の座席も増席や改修が施されており、前年度より1,579人多い47,808席の収容人員となる。外野席とアルプススタンドには荷物を置くためのスペースも設置された。一般市民へのお披露目は3月21日開幕予定の選抜高校野球選手権大会から。今後は2010年3月の完成を目指して球場外周部分の整備を行う。

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