「フランス南部の原発で放射能漏れ、作業員など100人が被曝」の版間の差分

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{{日付|2008年7月25日}}
[[Image:Eurodif.JPG|right|250px|thumb|トリカスタン原子力発電所(資料)]]
[[w:毎日新聞|毎日新聞]]、[[w:フランス通信社|AFP通信]]、[[w:AP通信|AP通信]]、[[w:CNN|CNN]]、[[w:共同通信社|共同通信]]によると、[[w:フランス電力公社|フランス電力公社]](EDF)が2008年7月23日、フランスの南部にある[[w:原子力発電所#フランス|トリカスタン原子力発電所]]において[[w:原子力事故|放射能]]([[w:放射性物質|放射性物質]]漏れ事故が発生し、保守作業に従事していた作業員およびEDF社員約100が[[w:被曝|被曝]]したことを発表したという。
 
事故は7月23日朝に発生。毎日新聞によると、トリカスタン原発のアラン・ペクル所長が、保守作業のため停止していた第4号原子炉の建物内部の配管に亀裂が入り、そこから放射性物質が漏れたため、建物内にいた人は直ちに避難し健康診断を受けたと説明したという。毎日新聞、CNNによると、EDF広報が、配管から漏れた放射性物質を作業員が浴びたが、その被曝線量は許容限度をはるかに下回り、法が定める年間制限値の40分の1程度であったため、そのまま帰宅させ、後で検査を受けさせる予定であると説明したという。 毎日新聞によると、フランス公共ラジオの伝えるところでは、同原発の広報担当者が被曝が軽度であり健康や環境への被害ないとしているという。また、フランス原子力安全庁がEDFからの報告に基づいて、今回の事故を、原子力トラブル・事故の評価尺度の0から7まであるレベルのうち、最も軽いレベル0であると暫定的に評価したという。
 
毎日新聞によると、[[w:ユーロニュース|ユーロニュース]]の伝えるところでは、フランスでの[[w:原子力事故|原子力事故]]は過去2週間内で4度目であるという。7月7日に、同じトリカスタンの核廃棄物処理施設でウラン廃液流出し、7月18日にはロマンシュルイゼールの核燃料工場でも核廃棄物漏出事故が起きていた。AFP通信、CNNによると、7月11日にトリカスタンの別の施設で[[w:ウラン|ウラン]]溶液の流出事故が起き、原発の幹部が健康や環境への被害はないと発表したが、周辺の2つの川でウォータースポーツと釣りが一時禁止された。今回はそれが解除された矢先の事故であるという。共同通信によると、事故の連続発生を受けたフランス政府が、18日にフランス国内の核関連施設すべてで、周辺への放射性物質の漏出の有無を確認するため地下水を調査する方針を示していたという。
 
なお、この事故に関連して、APF通信によると、[[w:ローヌワイン#南部地域|コトー・デュ・トリカスタン]]という名前のワインの名称変更が検討されているという。フランスの南部[[w:アヴィニョン|アヴィニョン]]が産地であり、トリカスタン原発が約50kmと近いことから、消費者が今回の事故を連想することを危惧したためである。2009年の収穫期までに変更される予定で、変更後の名称の候補として、地元の村の名「グリニャン」が挙がっているという。