「光で電流が流れるナノサイズの同軸ケーブル、科学技術振興機構が開発」の版間の差分

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[[w:科学技術振興機構|科学技術振興機構]] (JST) は12月15日付で、光をあてると電流が流れるようになる[[w:ナノ|ナノ]]サイズの[[w:同軸ケーブル|同軸ケーブル]]の開発に成功したと発表した。低コストの[[w:太陽電池|太陽電池]]開発や[[w:ナノテクノロジー|ナノテクノロジー]]の発展につながるという。12月15日発行の[[w:サイエンス|サイエンス]]誌に掲載される。
 
JSTによると、現在世界中で実現に向けて研究が行われている有機薄膜太陽電池は、軽量化、低コスト化、大面積化が期待されている。有機薄膜太陽電池は光によって電子を放出する分子(電子供与体)と電子を受け取る分子(電子受容体)の間で電子を受け渡すことで電力を発生させる。実際に電池を作るには、この2種類の分子をナノスケールで分離(ナノ層分離)し接触([[w:ヘテロ接合 (半導体)|ヘテロ接合]])させる必要がある。しかも二つの層の接触面積が大きい構造のほうが望ましい。しかし電子供与体と電子受容体は混ざりやすく、構造を形成することは困難と考えられていた。
 
JSTは、[[w:グラファイト|グラファイト]]の一部を切り出したような分子であるヘキサベンゾコロネン (HBC) と、トリニトロフルオレノン (TNF) という分子を[[w:エーテル (化学)|エーテル]]の鎖で繋いだような分子 (HBC-TNF) を使い、ナノチューブの合成に成功した。HBC-TNFをある溶媒に溶かし、溶液に別の溶媒を少しずつ加えたところ、分子が自然に整列して直径16[[w:ナノメートル|nm]]、壁の厚さ3nmの管ができあがった。この管は壁の内部にHBCが集まってグラファイトの結晶のようになり、管の内壁と外壁にTNFをラミネートした構造をしている。これによってナノ層分離とヘテロ接合を実現したという。
 
この管は絶縁体であるが、光を当てるとHBCの電子がTNFに移動し、それにより生まれた[[w:正孔|正孔]]が移動することによって電流が流れるようになる。光による電子の移動は、有機薄膜太陽電池の原理そのものである。また、このような光によるスイッチング可能な炭素ナノ材料はこれまで実現していないという。
 
JSTによれば、今回開発されたナノサイズ同軸ケーブルは室温で作ることが可能であることや、二つの層(HBC層とTNF層)の接触面積が大きいことから、研究開発や技術発展に役立つだろうと期待されている。
 
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*(c)ナノチューブを構成するユニットの構造。
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|url=http://www.jst.go.jp/pr/info/info366/index.html
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|日付=2006年12月15日}}
 
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