「スーダン、民族団結政府発足」の版間の差分

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VOA、BBCなどによると、新内閣は、主要閣僚30人に加え、国務相、大統領補佐官をあわせて74人からなる。AP通信によれば、30人のうち、28人が22日に宣誓を行った。22人の内訳は、オマル・ハサン・アフマド・アル・バシール大統領の出身政党である北部の国民会議党が15人、SPLMが9人、他の複数の野党から4人である。
 
VOA、BBCによれば、国民会議党は蔵相、防衛、内務、エネルギーの各閣僚ポストを確保した。SPLMは第1副大統領ポストのほかに加え、外相にラム・アコル氏が就任した。しかし各報道機関は、SPLMはエネルギー相を自派から出せなかったことを不満としていると伝えている。エネルギー省はスーダンの主要外貨獲得手段である石油を管轄しており、国内での富の再配分に大きくかかわっている。
 
南部で大きな人口をもつヌエル人の団体も不満を表明している。25日、スーダン・トリビューン氏は北米のヌエル人の団体「北米ヌエル人共同体連合」の声明文を載せた。同連合によれば、ディンカ人は南部スーダンの人口の20%にあたるにもかかわらず、各省大臣と国務省をあわせ、SPLMに与えられた閣僚ポストの95パーセントがディンカ人であるという。同連合は、閣僚に指名された二人のヌエル人が就任を拒否したことを評価するとともに、他のヌエル人閣僚にも辞職を呼びかけている。またSPLMに所属しているヌエル人に、同党からの離党を呼びかけている。