東北新幹線に新型車両「E10系」を投入

【2025年3月4日】

現在、東北新幹線で使用されているE5系車両

JR東日本は4日、東北新幹線に新型車両「E10系」を投入することを発表した[1]

E10系は従来車両のE2系E5系の後継車両として開発され、2027年秋以降に量産先行車が完成して走行試験を行った後、2030年度の運行開始を目指している[2][3]

車体の外観は、濃淡2色の緑色を組み合わせ、東北地方の 山並みを表現し、花弁をイメージした曲線をあしらったもので[4]、デザインは英国ロンドンを拠点に活躍するデザインフォーム「tangerine」が担当する[2]

なお、最高時速は従来のE5系車両と同じ320kmであるが、地震発生時に使用するブレーキ制動力を高め、緊急停止時の距離を15%短縮するという[3]

車内には、大型荷物置き場を従来より拡大して設け、座席のコンセントは全ての席に設置される[4]

また、テレワーク向け車両を設け、空間にゆとりが持てるように現在のグリーン車と同じ片側2列シートとし、座席間の肘掛けには仕切りを取り付け、さらにWi-Fiのルーターを設置して車内の通信環境を改善するという[3][4]

また、5号車には荷物運搬用のスペースを設け、同号車には旅客用とは別に幅の広い荷物の積み下ろし専用のドアが設置されるとのこと[3]

なお、第一編成の段階では、最上級車両であるグランクラスを廃止する[4]

情報源

編集
  1. ミヤギテレビ 『【速報】東北新幹線「E10系」投入へ 2030年度から営業運転開始予定 緑色を基調に桜をモチーフにしたライン<JR東日本>』 — ミヤテレNEWS NNN, 2025年3月4日
  2. 2.0 2.1 東日本旅客鉄道株式会社 『次期東北新幹線車両(E10系)を開発します』 — 東日本旅客鉄道株式会社, 2025年3月4日
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 細沢礼輝 『東北新幹線の次世代車両「E10系」開発へ 2030年度デビュー』 — 朝日新聞, 2025年3月4日
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 日本経済新聞 『東北新幹線に新型「E10系」 JR東日本、30年度に投入』 — 日本経済新聞, 2025年3月4日