京アニ放火殺人事件被告人が控訴取り下げ 死刑確定

【2025年1月29日】

京都アニメーション第1スタジオ(全焼、2019年7月21日撮影)
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1月28日、2019年7月18日に発生した京都アニメーション放火殺人事件にて36人殺害、32人に重軽傷を負わせたなどの罪に問われ、第一審にて死刑判決を受けた被告人が控訴を27日付けで取り下げたことが明らかとなった[1][2]大阪高等裁判所は刑事事件の裁判を終了とし、第一審の死刑判決が確定した[1]。なお、控訴を取り下げの理由は明らかになっていない[3]

裁判では、被告人の責任能力の有無が争点となり、一審の京都地方裁判所は責任能力を認めた上で、36人殺害という重大性も考慮し死刑判決を言い渡した[4]。これを受けて被告人は不服として控訴し、第二審では精神鑑定に関する地裁の判断が誤っていたとして無罪を訴える方針だった[4]

高等裁判所によれば、弁護人は控訴取り下げの無効を申し立てることが可能で、過去には弁護人が無効を主張して最高裁まで争った例もある。被告人の弁護側がどのように対応するかが注目されている[5]

取り下げを受けて京都アニメーション代理人弁護士は「会社としてのコメントは差し控える」と発表[6][5]。犠牲者の遺族は、「死刑判決が確定しても事件に終わりはない」「死刑が執行されても、犠牲者は戻ってこない」などと語った[6]

情報源

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  1. 1.0 1.1 “京アニ”放火殺人事件 ○○被告が控訴取り下げ 死刑確定』 — NHK, 2025年1月28日
  2. 京アニ放火殺人事件で死刑確定 ○○○○被告が自ら控訴を取り下げ 弁護団の動向が焦点』 — 産経新聞, 2025年1月28日
  3. 京アニ事件で死刑確定の○○○○被告、控訴取り下げの理由不明…娘を失った女性「何も思わない」』 — 読売新聞, 2025年1月28日
  4. 4.0 4.1 ○○被告の死刑確定 京アニ放火殺人、控訴取り下げ』 — 時事通信, 2025年1月28日
  5. 5.0 5.1 京アニ放火殺人事件、○○○○被告が控訴取り下げ 死刑確定の見通し、弁護側の対応注目』 — 京都新聞, 2025年1月28日
  6. 6.0 6.1 京アニ遺族「事件に終わりはない」 ○○被告の死刑確定「半信半疑」』 — 毎日新聞, 2025年1月28日