九州北部沿岸に大量の漂着物―医療廃棄物は5,000点近くに

【2006年8月26日】 8月中旬以降、長崎県佐賀県福岡県など九州北部の日本海沿岸に合計5,000点近くの医療廃棄物が漂着している。中国製と見られているもののどこから流されてきたものかは不明で、さまざまな影響が出ている。

長崎新聞、佐賀新聞、西日本新聞によると、25日までの調査で、長崎県五島市で約700点、新上五島町で約500点、壱岐市で約300点、対馬市で約200点など長崎県全体で約2,400点、佐賀県唐津市で約2,000点、福岡県福津市で約500点の、それぞれ注射器や薬瓶などが見つかった。

これまでの検査で医療廃棄物からウイルスなどは見つかっていないが、衛生上の問題から、発見した場合は触らずに市町村に連絡するよう呼びかけている。また、これからサーフィン客が増える季節であることから風評被害も心配されているという。

佐賀県は24日、有明海沿岸でも増えている漂着ごみの問題とあわせて、漂着物処理の問題に関して環境省に要請を行ったほか、9月にも要請を行うという。

九州北部沿岸では、7月から8月にかけて長崎県沿岸で約7万4,000本の流木が漂着するなど、漂着物による被害が多発している。

出典

編集