ロス疑惑 三浦元被告を逮捕とアメリカの新聞報じる

【2008年2月24日】 日経新聞によると、アメリカの新聞・ロサンゼルスタイムスのインターネット電子版が報じたところによると、いわゆるロス疑惑で1981年に妻・一美さん(当時28歳)をロサンゼルスで銃撃し殺した容疑で、2月22日サイパン島にいた三浦和義元被告(60歳)が逮捕されたと報じた。

ロサンゼルスタイムズの報道では、ロス市警察・長期未解決事件捜査班は、三浦容疑者がサイパンに訪れるとみて同地とグアムの警察当局と捜査協力を結び、三浦容疑者をサイパンの空港で逮捕したという。三浦容疑者はロサンゼルスで裁判を受けるようだとも報じている。

朝日新聞によると、現地・サイパンの警察の説明では空港で警察官10人程度が待機し、三浦容疑者に逮捕について告げると同容疑者は驚きながら冷静に「日本ではこの事件は終わったことだと皆知っている」と説明した。また日本の領事館と連絡する権利があることを警察が伝えたら三浦容疑者はそれを希望したとも伝えている。

また時事通信によると、日本でこの事件の刑事裁判を担当した弁護士の弘中惇一郎さんの話では、「三浦容疑者は22日にサイパンから日本に帰ろうとしたところ、サイパンの空港での出国手続き中に止められ、確認したところ逮捕状が出て一美さん殴打・銃撃事件の両方の容疑で逮捕された」という。なお、日経によるとカリフォルニア州には殺人罪の時効は多くの州と同じく設けられていない。

朝日によると、三浦容疑者は1981年に起きた一美さん銃撃殺人事件後多額の保険料を詐取し殺害などの罪に問われた。しかし銃撃事件については第1審の東京地裁が無期懲役刑を言い渡したが、東京高裁がこれを破棄し逆転無罪となり、2003年に最高裁が検察側の上告を棄却。無罪が確定した。しかし、この銃撃事件の前に、元女優に一美さんを襲わせて殴らせた殺人未遂の罪に問われた。こちらは1998年10月に懲役6年の実刑を言い渡され、11月に収監されたが、「未決勾留(こうりゅう)」の日数を引いて2年2ヶ月の服役を経て2001年に出所していた。

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外部リンク 編集

Cold Case Homicide Detectives Get Their Man(英語・ロサンゼルス市警による発表)